HIDETOSHI SAKAGUCHI

『アンチヒーロー』

 

男子であれば アンチヒーローに憧れたりしませんか?


アニメ、映画、とかで言えば  古くは「巨人の星」の花形満、「明日のジョー」の力石徹、「男組」の神竜剛二、「ドカベン」の不知火守、「バットマン」のジョーカーとか…。

いや、俺の趣味 尚且つ古いのばっかりで申し訳ない笑。


一つの物語を構成するなかで 主人公の敵役として 登場するキャラクター 達。


俺は「デビルマン」とか 主役なのに 設定がアンチで 大好きだった。
「仁義なき戦い」では 全員がそう。


その在り方は 実は 作者の本当の気分を体現してたりする。


主人公より支持されたりすることも よくある。


その立場上 ストーリーの中で 敗れ 散っていく。


俺の印象だとパンクロックは そもそもそんなムード満載で登場したと思う。


そして 前にも書いたけど なんか俺が好きな九州出身のバンドはそんなムードのもとに成立している気がする。
ハードなサウンドとかではなくて バンドの決断がだ。


敗者の美学とも言えるかも。
主流に対して反主流の存在感。


これは 九州人独特なのかもしれない。


あえて 現実として賢いやり方=ビジネスには向かわない、そうすれば楽かもしれないのに。
理想にのみ 突き進む。


敗ける可能性 大 の中 真っ向勝負。
自分に賭ける。


映画やアニメなら 設定だけど バンドとなれば そうはいかない。
狙ったってそんなムード維持できない。

持って生まれた気質じゃないとね。


THE BODIES
坂口栄俊